マトリックス レザレクションズ感想(ネタバレあり)

待ち望んでいたマトリックス レザレクションズを観て来たよ。

ネタバレありだよ。

前3部作は世界中に中二病患者を大量発生、またはその病状を悪化させた伝説の作品たちです。ええ、もちろん自分もその中の一人です。大大大好きなシリーズです。マジ人生変えられました。その最新作がいよいよ公開!12月はこの作品を観るために生活していたといっても過言ではないッ!

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で、まず、そもそも今回はリブートなのか?続編なのか?という疑念があったのですが、正当な、前3作の地続きの続編でした。現実世界(ザイオンなどがあった方)では、旧モーフィアスは亡くなっていたし、ナイオビはおばあちゃんになっていたし、コンピューターと人間が少し仲良くなっているという。

んで、今回アップデートされたマトリックス世界では「マトリックス旧3部作は世界的に超有名なゲームシリーズとして存在している」ことになっていて、それを作ったのが今作、レザレクションズのネオということになってます。なので登場人物誰もが大体旧3部作の内容を知っているので、いちいち新キャラに詳細を説明しなくても良くなって、お話のテンポが良くなってます。これは全体の世界観とも一致するし、上手い設定だなぁと思いました。

そしてキアヌ本人がインタビューで言っていましたが、第1作目は「トリニティーがネオを探す」物語だったのが、今作は「ネオがトリニティーを探す」という正反対の内容になっています。何より最初に空を飛ぶのがトリニティーの方なのです。今まではネオだったんだけどね。最後アナリストに率先して制裁するのも彼女だし。いわゆる「ヒーローのために犠牲になる悲劇の女性ヒロイン」だったトリニティーが「新しいヒーロー」になってます。この辺りは昨今の潮流もあるだろうし、監督の考えもあるだろうしということで、かなり女性パワーが意識された設定になっています。貞淑な主婦としての自分にずっと不満を感じていたりとか。というか今回の救世主ってトリニティーの方なのか?2人とも?あと後で調べてみようと思うんだけど、新モーフィアスは「マシーンだけど味方」ってことでいいのかしら?

内容的には、過去の映像をふんだんに使っていることもあり、オマージュ溢れまくりです。これも設定的に「観客への説明」もあれば「マトリックスの世界ならありうる」ということで説得力がありました。メタ的な展開もこの作品なら許される感じだし。今回の敵であるアナリストはメガネも服も青いしそもそも怪しさ100%でしたが、彼に至っては「バレットタイムの使い手」です。ちなみに演出はちょっとダサかったです。他には「スミス百烈拳(今命名)」サブマシンガンクロス撃ち(今命名)」には胸が熱くなりましたが、以前のような革新的な映像技術!みたいなのはなかったです。演じる人が変わった新エージェント・スミスはカッコ良かったし、色々研究してるなぁ、色気すげぇなぁと感心しましたが、やっぱヒューゴ・ウィーヴィング氏が出れてればな~。彼の言うところの「予期せぬ共闘」もクッソ熱かったろうになぁ。あとはほうぼうで言われてたけど、キアヌ、ロンゲにヒゲだとミスター・ウィックにしか見えない(笑)。せめてヒゲがなければ…。

 

まとめの感想としては「シリーズファンへの制作側からのプレゼント」だったな、と。

後半、ネオとトリニティーが再び出会うときの

「ネオ!」

「トリニティー!」

という2人の叫びに

うおおおおおおおおおおおおおおッ!!!(特大のガッツポーズ)

となる自分のような人間(ぶっちゃけ色々こみ上げてきて少しウルっときた)には最高の作品でしたよ。逆に言うと思い入れの無い人、今作をなんとなく観に行く人にとっては正直退屈に感じるかもしれません。メロンビジアンが変わり果てた姿で出て来たりしても、知らない人にとっては「誰?」だしね。

てなわけで、マトリックス レザレクションズ感想でした。シリーズ大ファンの自分にとっては最高のクリスマスプレゼントでした。おそらく続編はないでしょうし(綺麗に終わってるし、自分としても求めてません)、これで完結でいいと思います。素晴らしい時間を体験させてくれた製作陣の方々に感謝を!